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金沢でお茶漬けといえば・・

金沢グルメ・和系

会話がすべて「ヤッホー」で成立してしまう『お茶漬け志な野』さんの噂は前々から聞いていました。金沢ヲタクの委員長としては、そんな都市伝説の真偽のほどを確かめる必要があるでしょう。

地元の方にとっては「ヤッホー茶漬け」のほうがしっくりくるようです。

開店は夜の10時からって。この時点ですでにディープな薫りが漂います。入り口からまがまがしいオーラが溢れていましたが、もうお酒が入っていることもあって躊躇することなくすんなりと入店できました。

噂の大将はいたって普通のおじさんです。その奥さん?らしき女将さんと二人で切り盛りしていました。

カウンターを見上げればフライ物、天ぷらなど一品料理が書かれた短冊状のメニューがずら~っと並んでいます。ですが着席するなり女将さんに「お茶漬けセットでいい?」と聞かれます。

噂どおりです。選択の余地はありません。短冊メニュー意味ないじゃん、と普通の人は必ず突っ込むでしょう。ここまで大将は黙ったまま。

写真を撮っていいか確認すると、女将さんが「大将は写さないでね。自信のない顔だし。」、すると大将が女将さんをキッと睨み、「余計なこと言うんじゃないよ!」と本気で怒っていました。この険悪な雰囲気も噂どおりです。

盛り付けが終わり、大将からおぼんを受け取るときに「ヤホッ」と控えめな感じの第一声。確かに言ってくれましたけど、なんかちょっと拍子抜け。


お茶漬けは本格的です。ご飯半膳くらいの量に自分のサジ加減で具を入れ、ダシを入れて仕上げます。ちなみにご飯は何杯でもお替わりOKです。


そのうち男女5名の団体さんが入店し、1個しかない奥の狭い小上がりに通されました。大将がお茶を持っていったときに開口一番、

「ヤッホーーーーー!!!」 

(多分、いらっしゃいませの意)

と店内はおろか、店の外にも響くような大きい声でお出迎え。団体さんは一瞬ビクっとしたものの、拍手喝采。何これ。

事前情報のない相方は固まってしまいました。すっかりスイッチが入った大将は、

「ヤホッ(お待たせ、出来たよ)」

「ヤホッ(いらっしゃい)」

「ヤホッ(ありがとう)」

と、ヤホッの乱れ打ち。どうやら私達は開店してすぐの客だったのでまだ体が温まっていなかったようです。こちらもお替りするとき「ヤホッ」と言うシステム?なので、私も恥らいながら小さく「ヤホ」っと。

大将に圧倒され、相方は箸が全く進みません。外に行列が出来ると「早く食べて!」(←ここはそのまんま)と急かされてしまう事もあるので食べるように言ってもやっぱりフリーズしたまま。それでも店を出た後は、相当楽しかったようで、ずっとニコニコしていました。

一人前730円の良心価格です。7杯食べたら色紙を書けるそうですが、空腹だったら女性でもいけそうです。

私はこの時間まで食べずに我慢するのは厳しいのでチャレンジはしませんが。ただいつかは照れずに「ヤホッ」と言えるようにはなりたいものです。

あっ、最後にこれだけは言わないと。

「心臓に自信のない方は絶対に行ってはいけません」 

(大袈裟でなくて本当に)

生きることは食べること。今日もごちそうさまでした。

金沢市片町1-10-10

 

コメント

よっぱっぴい
よっぱっぴい

うわさは、聞いたことあります(^o^)お茶漬け美味しそう(^o^)
今度、ヤホッな友人と言ってみます(^o^)
きっと、私むちゃくちゃ浮くくらい、ヤホッ!(^^)!といってそうです(^_-)飲むメンバ-にもよりますが(^o^)

管理人
管理人

恐怖アトラクションに入ったつもりでしたが、意外に美味しかったので二度びっくりです。
ぜひ行ってみてください^^
個人的には「ヤホッ」と大声を出した後、何もなかったかのようにしれっとしている大将が一番面白かったです^^