きく家（金沢市片町）　祝・ミシュラン一つ星

金沢でも特にディープな町、新天地。最近はこの界隈でも美味しいお店が増えてきましたね。

でも実はこのエリア、ちょっと苦手でした。
青線だったころの残り香がいまだに漂っているもんで。。
この辺を歩くとき余計な緊張感ありますもん・笑。昭和の負の遺産です。

相方がいれば声を掛けられる心配もないはずなのですが、この辺りを歩くとあえて距離を置き、私が声を掛けられて困っている姿を見てほくそ笑むという放置プレイを楽しむ意地悪な相方。頼む、やめてくれ

そんな新天地の中でも特に濃い～のが、金沢中央味食街。昭和のかほり、哀愁が漂いまくりですね・笑。

そのなかに、まだオープンして3年半くらいなのに超がつくほどの繁盛寿司屋「きく家」さんはあります。ず～っと行きたいと思い焦がれていましたが、やっと初訪問が叶いました。

うん、噂どおりの激狭です。カウンター6席のみの店内で、後ろを通るのもかなり厳しい。おまけにマスターとの距離もすごく近い。

ただ、そんな地代の安さをちゃんとお寿司に還元していて、なおかつすんごく旨いとの評判が評判を呼び、今では予約困難なお店なのです。ご存知の方も多いですよね。

技術が高いと評判の店主は、若くて爽やかなイケメンさん。それでいてこんなに繁盛店になったにもかかわらず、なんとも低姿勢な方で、とっても好感が持てます。

お任せで、握りかツマミかの2択になりますが、今回は握りでお願いしました。

かわはぎ肝乗せ

どれもひと手間掛けていて、江戸前とはまたちょっと違う、見た目も美しいお寿司がどんどん出てきます。

赤烏賊
万寿貝
カレイ
しまあじ
がんどブリ
毛蟹巻き

などなどいただきました。ストップするまで出ますよ～、とわんこそば状態。小ぶりなので、どんどん進みます。

甘エビのおぼろ昆布はさみ

これはきく家さんオリジナルです。昆布の旨味がネタに染み入っています。

白子

うに～♪

マグロ脳天

マグロかまトロ炙り

しめ鯖

梅貝

あんこうの味噌汁

あん肝が溶けていて、濃厚でクリーミー。

共通の知人の話題で盛り上がったのですが、盛り上がりすぎて、ぶっちゃけ話も炸裂。

特に某人気寿司屋への毒舌ぶりは面白かったなあ。

腕は確かにいい店主ですが、いまはフランチャイズのように多店舗展開して、なおかつ回転率を上げることに一生懸命なんだとか。寿司職人というより、もはや実業家ですね。

私もその方の不評（特に人柄について）は、他店で何度も聞いています。
店名は自主規制しますが、「多店舗展開」でわかる人にはわかるかも。

「僕より年下なのに、すごく態度デカいんですよ！」

そんな本音トークもかぶせる店主。飾らない姿勢にますますファンになりました。

さて、お酒も相方とともに梅酒を2杯づつ飲んで、さあおいくら？

10,500円ですと！？

はあっ？
こんだけ食べたのに？？

なんと良心的なのでしょう。恐ろしいほどの高コスパ、噂以上でした。

それにしても超絶に素晴らしく実によかった。また必ず来たい。皆さんもその凄さを体験してほしいです。ただ、予約はお早めに。

生きることは食べること。今日もごちそうさまでした。

金沢市片町2-13-8中央味食街
080-1969-3380
※予約は18時、20時の2択

ミシュランで星を取ってから席の争奪戦がさらに激しくなっちゃった。。

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