成巽閣での残念な思い出

成巽閣

兼六園に併設されている『成巽閣』は、金沢観光の定番と言ってもいいくらいのメジャースポットではありますが、偶然たまたま3回、悪い面に遭遇してしまい、あまり良い印象がありません。

1回目に気になったことは、入館者の皆さんが静かに展示物や建物、庭園を見学しているところに複数の若い女性スタッフさんがキャッキャッ言いながら館内をドタバタ駆け回っていたことです。

その場にいたみんなの目が点になりました。う~ん、元気はいいけど、場所をわきまえてはいかがでしょう。

2回目に訪問した時は、トイレに入ったら何日掃除していないの?と思えるくらいのトイレの汚さと臭さに閉口してしまいました。詳しい様子は自主規制します。

極めつけは3回目でした。忘れもしないとある年の3月上旬の特別展で、前田家秘蔵の雛人形を展示していたときのことです。

閉館30分前くらいになって、おばあさんとそのお孫さんらしき幼稚園くらいの女の子が入館しようとやってきました。

高校生か大学生くらいの女性アルバイトスタッフさんが、閉館が近いので急いで見るようにとおばあさんに告げると、おばあさんはちょっと困惑した様子で立ち止まってしまいました。その様子をみた女性スタッフさんがイラッとした感じで、

「入るかどうか早く決めてもらえませんか。こうしている間にも時間は過ぎていますので。」

とキツイ言い方をしてしまったのです。

おばあさんはその高圧的な態度に圧倒され、入館を諦めて帰ろうとしました。でも幼い女の子からしてみればそんな事情は理解できません。

引き返すおばあさんを見て女の子が「え、なんで、なんで帰るの。見たいよ、見たいよ、え~ん。」と大きな声で泣き出してしまいました。

確かに入館は閉館30分前までということなので急かすのも仕方ないことかもしれません。ですが、女性スタッフさんの言動には疑問が残ります。

雛人形を見るのをどれだけ女の子が楽しみにして来たんだろうと考えると胸が締め付けられる思いでした。それらのことが偶然といえど重なってしまったので、どうしても良い思い出がないのです。

成巽閣は国の重要文化財に指定されている建造物であり、前田家正室の生活の優雅さを今に伝える雰囲気や上客をもてなす群青の間は一見の価値があります。同じく国の名勝とされている庭園も非常に魅力的です。

また、季節ごとのイベントも見応えがあり年に何度でも訪れたい素晴らしい観光スポットです。それだけになおさら残念に思えて仕方ありませんでした。